日本トーター杯2021【別府競輪場】

べっぷ湧くわくナイトレース
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S級戦展望

話題の新鋭町田太VSスピードスター北津留翼の一騎討ち！

話題の新鋭町田太我が別府に登場だ。今年は６月松山で山口拳矢ら同期生のトップを切ってＧIIIを優勝するするなど、期待通りの大活躍。その後も７月小松島記念②①③❾、８月いわき平ＡＳでは中川誠一郎、山田英明、小松崎大地、渡邉一成らのビッグネームを先行で破って２連対など、９車立てのＧIでも通用することが分かって自信を掴み、ワンランクアップ。町田の番手は、同県池田良の指定席になりそうだ。池田は６月福井ＧIIIで決勝進出。タテ脚を磨いてきた成果で差し切り優勝まで考えられる。変幻自在のレース巧者西岡拓朗が３番手を固める展開になると、ラインが機能してくるので、広島勢の勝率は更にアップしてくる。

地元地区代表の北津留翼が町田と人気を二分しそうだ。北津留は今年前期に優勝２回と健闘。その勢いを後期も発揮してＦIはＶ級で頑張っている。７月に行われたＧII函館ＳＮＦでは上り11秒０のまくりを決めるなど２勝の快走。４月別府ＦI決勝は小川勇介と大坪功一の先輩２人を連れてジャン先行で７着に沈んだが、今回は町田をまくる展開になりそうだ。北津留には、同県の吉本卓仁がジカ付けか。記念競輪を狙えるまで力を取り戻してきた。若手が出てきたことで番手の走りも増えてきたので、差し切りまで考えられる。九州勢は、他にも嘉永泰斗と中村圭志の熊本勢がＶ級で参戦。嘉永は昨年暮れの別府記念で上位との力の差を感じて猛練習を開始。６月武雄で優勝するなど、成果が出てきた。中村は流れの早いＳ級戦に向いたタイプで、ＦIはＶ実績がある。

8月小田原記念優出で気を吐いた石塚輪太郎、７月岐阜ＦI優勝の伊原克彦、今年はＧIII優勝もある鷲田佳史、ＧIの一発駆けもある鋭いタテ脚の渡辺十夢。近畿勢が虎視眈々。石塚の番手は微妙だが、７月岐阜決勝では強力な敵ラインに対抗するために中西大と椎木尾拓哉の和歌山勢に伊原が割って入り、伊原が番手まくりを決めて優勝している。今回も町田や北津留を敵に回すメンバー構成なら、石塚に伊原、鷲田、渡辺で２段攻撃の近畿作戦とみたが、どうか。

９月京都向日町記念を①①で勝ち上がった不破将登は、まくり兼備の追い込み主戦で健闘中。同県の後輩吉田茂生が自力主体でＦIの争覇級に定着し始めたので、こちらも２段駆けで波乱を呼ぶ候補になる。

A級戦展望

スピード対決！機動戦士が揃った九州勢VS中国勢

自力主戦の宮崎大空と谷元奎心、まくり兼備の高比良豪。Ｖ級の機動戦士を揃えた九州勢が強力だ。宮崎はダッシュ系の脚質で、持ち味を生かした捌きと運行が巧く、ペース駆けに持ち込むと大敗が少ない。別府戦は５月に①③❶と優勝、８月も優勝を期待されたが初日特選で落車の不運。今回はリベンジ戦になる。谷元は８月岸和田でＡ１・２班戦初優勝の快挙。直後の別府も徳永哲人と共に人気を集めるなど、今期はＳ級点奪取がハッキリと見えてきた。スピードと粘りがあるので、出切ってしまえば持ち味を発揮するタイプ。ただ、仕掛けのダッシュ力に課題がある。高比良は７月に降格したあと、８月小松島⑦②❶と、Ａ級でも戦えることを確認して快調

２月別府で①①❼と頑張った地元の池部壮太にも注目。

村上竜馬と守谷陽介のＶ級機動戦士が揃った中国勢も、互角の優勝候補だ。村上は昨年、腰痛に苦しんだが、３月別府では①①❸と健闘しており、もう大丈夫だ。ヨコの動きを併用した器用なタイプで、ラインで決める走りが基本。８月松山で⑤①❶と優勝しており、後期も良い状態を維持している。守谷も７月にＳ級から降格後に優勝があり、Ａ級でも戦える自信を掴んで順調だ。年令的にも自力主体から追い込み主体に変わってきたので、今回は若くて元気の良い村上に前を託しての番手戦となりそうだ。

自力主体に９月函館③①❷、三日間ともＢＫ先制で頑張るなど、レース内容に結果が付いてきた中釜章成をダークホースで注目したい。Ｓ級を経験して何が足りなかったかを検証して出直した結果の好成績。ダッシュ系の脚質は７車立てに向いている。７月に降格した直後の奈良で優勝している渡辺航平が中釜の番手候補。新鋭の枠元一葵が争覇級定着にあと一歩まで力を付けているので、近畿トリオで結束戦が実現すると波乱の目になる。

優出率が高くなって勢いが出てきた松岡晋乃介を先頭に、小川将人と田中雅史の中部トリオもダークホースで目を離せない。