茨城県営第1回後節
【A級戦展望】主役は譲れぬ鈴木謙
今シリーズの主役を務める鈴木謙太郎は、長らくS級トップクラスで活躍した実力者で、G1で決勝に乗った実績もある。さすがにA級では底力上位で、今期は2Vを飾っている。当所は2月に参戦していて、上がり11秒4の快速まくりを決めて地元Vをゲット。4月小倉212着など最近の調子も良好で、持ち味の自力攻撃で連覇を目指す。星野辰也、高橋昇平ら関東勢は追い込み型がそろっているのも鈴木には追い風だ。星野は今年初戦の1月向日町では、同県の秋本耀の動きに乗ってVをものにした。好スタートを切ると、同月小倉、3月玉野はいずれも準V。高橋も4月平213着など差し脚好調。関東ラインがレースを掌握なら勝ち負けに持ち込める。
栗本尚宗、遠藤勝弥と2枚の機動型を擁する南関勢も好勝負が見込める。栗本は4月前橋213着、準決はルーキーチャンピオンレースで優勝した安彦統を相手に逃げ切っている。栗本が先手を奪えば遠藤が首位に躍り出る場面は十分。
直近4ケ月の競走得点トップは田中勇二。今期は2V、準V3回と鋭い差し脚を披露している。ただ、ここは西日本の上位陣に自力型が手薄。位置取りが浮沈の鍵となりそうだ。
荒澤貴史も好位置占めると怖い。2月前橋から4月函館まで、6場所続けて決勝で確定板に乗っていて、準V3回、決勝3着3回。連の対象から外せないか。
【チャレンジ展望】富武大が機動力で圧倒
戦歴は富武大が最上位だ。昨年の後期は3Vを達成すると、今期も4月奈良では3V目を3連勝で飾っている。今期の連対率は8割を上回っていて、持ち味の自力攻撃で別線をねじ伏せている。好機に仕掛けて主導権を握って押し切ろう。食い下がりしぶとい藤田洋平が続き中四国ワンツーを狙う。
先行基本の競走で奮戦している甲斐俊祐も有力な優勝候補。直近4ケ月の連がらみの決まり手は75%が逃げてのもの。今年は連勝での優参が5回あるものの、まだVには手が届いておらず、準V1回、決勝3着4回。そろそろ決勝で結果を出したい。大ベテランの倉岡慎太郎が甲斐をマークする。
滝本幸正も競走は積極的で、最終ホーム、バックの先制回数が多い。昨年の後期は3V、今期も1月前橋で優勝をゲットしているが、3月以降の成績は物足りないのが気になる。調子の上積みが欲しい。
しぶとい競走で成績をまとめている富澤洋祐は、目標つかめば連浮上も。
【L級戦展望】クイーン柳原真が本命
昨年は初のグランプリクイーンに輝いた柳原真緒は、今年も快調なペースで勝ち星を稼いでいる。4月富山までで8Vを含む24勝をあげていて、スピードを活かした自力攻撃が冴え渡っている。今の脚勢なら首位は不動だ。
今年は1月松戸で3連勝と好スタートを切った奥井迪。だが、その後はやや物足りない場所が続いていて、準V3回、決勝3着2回と優勝には手が届いていない。調子に上積みがあるようなら、溢れるパワーで柳原を脅かす場面も考えられる。
4月高知記念で行われたフレッシュクイーンでは、力を出し切れずに大敗した飯田風音だが、今年の成績は安定している。当所は3月に参戦して3連勝の実績もあり、機動力を遺憾なく発揮できれば好勝負に持ち込める。
地元の岩崎ゆみこは、ほとんどの場所で決勝に乗っている。今年は決勝で確定板入りがなかったが、4月富山で3着に入った。地元だけに意地を見せたい。
2月高知で待望の初Vを飾った當銘沙恵美だが、その後は決勝を外す場所が目立ち、やや物足りない成績だ。自在戦が奏功なら侮れないが…。
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