水戸黄門賞2024【取手競輪場】

水戸黄門賞

歴戦のツワモノ達が取手に現れる!

吉田拓が地元Vに邁進

本来なら、輪界の第一人者である脇本雄太を中心視するのが順当だ。しかしながら、脇本は4月西武園記念では2日目から腰痛のために欠場すると、その後もダービー、5月武雄記念と実戦に姿を見せていない。体調には一抹の不安が残る。

そこで本命には地元の吉田拓矢を推した。最近の吉田は動きがいい。F1戦ながら3月大垣、4月函館で優勝すると、ダービーでは1224着と優参。決勝は仕掛けどころを逃がすことなく主導権を握り、平原康を優勝に導く快走を演じた。自力勝負でも十分に優勝は狙えるが、眞杉匠、坂井洋ら栃木勢との連係が叶うようなら、展開の利を得られる可能性も出てくる。昨年はオールスター、競輪祭と2冠に輝き、新SS班となった眞杉も調子は上向き。4月西武園記念で今年の初Vをゲットすると、5月函館記念では初日特選を制している。吉田に前を任されれば強気に攻める。

底力は脇本雄太が一番だ。トップスピード、航続距離、加速力と、どれをとっても素晴らしいレベル。どの程度の体調で参戦できるかはっきりしないが、8割程度の状態でも、ウイナーズカップに続き当所で主役を演じても不思議ではない。近畿勢はラインの総合力も上位。窓場千加頼、山田久徳、東口善朋とそろっている。中でも窓場には勢いがある。ダービーでは一次予選、3走目特選と2勝をあげた。ウイナーズカップの決勝では、脇本雄、古性優を引き連れて積極的に駆けている。ここも近畿の先頭で躍動するか。

全日本選抜で優勝し、真っ先にグランプリの出場権を手中に修めた郡司浩平も有力な優勝候補。機動力を活かした自在戦が冴え渡り、今年の勝率は6割に迫る勢い。この大会は、70周年を制した実績もある。5月函館記念の二次予選では、ペースを緩めた菊池岳の出はなを叩いて逃げ切り勝ち。俊敏な立ち回りは相変わらずだ。南関勢では根田空史も乗れている。5月武雄記念はオール2着で決勝進出。準決は7番手から仕掛けて、あっという間に先手を奪った出脚は素晴らしかった。

攻め口多彩な山田庸平の単にも魅力を感じる。5月武雄記念は準決で無念の4着と敗退したが、初日特選、二次予選を連勝した脚勢は悪くなかった。うまくレースの流れに乗って自力を出せれば、好勝負に持ち込める。ベテラン井上昌己が山田とタッグを組む。

ダービーの準決では、まくりを決めて勝ち星をゲット。前年覇者の意地を見せた山口拳矢だが、その前後の場所は決勝を外
北日本勢も守澤太志、成田和也、高橋晋也と戦力は整っている。先陣を受け持つ高橋が調子を上げているのは好材料だ。

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