後閑信一名輪会杯&報知新聞社杯2022【京王閣競輪場】

後閑信一名輪会杯&報知新聞社杯

眞杉匠が関東勢をリードする

22年ラストの開催は、豪華なメンバーによるナイターシリーズ。他地区にも積極的なタイプはいるが、やはりここでは眞杉匠が中心になる。前回の競輪祭では残念ながら二次予選Aで、3位入線もイエローラインの踏み切りによる失格。先行策で脇本雄太を不発にして、勝ち上がり権利でのゴール通過だっただけに悔やまれる。それでも一次予選1ではマークした佐藤慎太郎を振り切る逃げ切りで勝ち星を挙げて、今年最後のG1でも存在感を見せた。柿澤大貴、地元の柴田洋輔らを連れて、関東勢での上位独占をメイクして押し切ろう。

デビューから負けなしの18連勝で4月にS級に特進した中野慎詞は、その後S級でも3場所連続の完全優勝。続く青森記念の決勝で連勝こそストップしたが、連勝記録を30に更新した。121期の早期卒業生として、期待に違わない輝きを放っている。9月の初ビッグ、名古屋での共同通信社杯では結果こそ出なかったが、その後のF1シリーズでは9戦5勝ですべて3着以内。初めてとなる当所で、どんな走りを見せてくれるか楽しみだ。差し脚シャープな渡部幸訓、永澤剛の追い込み勢や近況は番手でのスキルもアップしている坂本貴史らもいて、北日本勢は層が厚い。

中近勢は竹内雄作、小森貴大の機動タイプが鍵を握っている。近況の竹内は柔軟な立ち回りで戦法の幅を広げていて、まくりでも結果を残しているのは強みだ。小森も比較的、器用に動けるタイプで好位で脚をためられると、神田紘輔にも出番が回ってくる。

A級1.2班戦

傑出した選手が不在で、優勝候補は五指に余り初日から目が離せない。そのなかで高いレベルで安定した戦績を残している谷口明正が一歩リードとみる。今期は開催中止を除くと優出を外したのは一度だけ。前回の富山では8月の小倉に次いで今期2度目の優勝。まくり連発で準決、決勝を連勝した。先行での連対もあるように、まくりだけではなく、逃げてもしっかりと結果を残しているのは心強い。京王閣は一昨年の1月以来、2度目の参戦だが、苦にすることもないだろう。同地区の大庭正紀との連係から、好機に踏み込んで別線を仕留めよう。

地元の柿本大貴と和田禎嗣の埼京コンビが中心になり、関東地区をけん引する。9月に平で落車したた柿本は、復帰までの1カ月を要したが、その後は徐々に復調ムード。柿本が積極的な仕掛けでペースをつかむと、和田にもチャンスが生まれる。

北日本勢は三浦翔大、高橋幸司、佐藤朋也と動けるタイプがそろった。ともに決勝に進出してラインを組むことができれば、別線にとっては脅威になろう。

南関勢は戦力が豊富とは言えず、苦しいシリーズを余儀なくされそうだ。近畿勢は、枠元一葵次第で浮上も十分だろう。

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